レポートを読む

浦城っ子防災プロジェクト〜福祉避難所の開設と運営の課題〜

沖縄県

浦城っ子児童センター

被災、倒壊、行き場がない!誰がどこに避難するの!?
整備、準備体制が過渡期の福祉避難所(市から福祉避難所に指定されている児童センター)が役割を果たし、災害時の被害を少なく、復興を早めるための課題を探る協議会を、地域関係機関・地域住民と協働して3回実施しました。

開催日

2023年10月13日(金)

スケジュール

10月13日のプログラムは事業全体の「PART3」にあたります。

PART1(7月27日(木)開催・参加者24人)「浦城っ子防災プロジェクト、キックオフ撮影会」
子どもたちと共に地域に「いざというときの備え」を呼びかける動画を撮影してSNSに投稿。
★SNS(Facebook)に投稿した動画(21分)はこちらから。子どもたちの生の声が満載です。

PART2(8月24日(木)開催・参加者36人)「講演&ワークショップ」
防災、福祉に関わる機関と児童センター利用者と現状の共有とアイデア出しをしました

PART3(10月13日(金)開催・参加者31人)
PART2の関係機関に医療・福祉の機関をさらに加えて福祉避難所開設と運営するための課題整理。
以下、PART3当日の様子です。

児童センター館長が協働へ感謝し、政策化することの重要性を説き、浦添市長から意気込み、考えをいただきスタート。
これまでの振り返りとゴールの確認、情報共有。PART2ではピンとこないような表情を浮かべていた参加者が当事者意識、危機意識の高まりと実情や役割が見えてきたことで士気が高まっていました。
市役所の防災危機管理課の課長さんが赤裸々に現状と計画を話くださり、参加者全員、真剣にそれぞれの立場から意見交換できて関係性が深まりました。
「この協議会だけで終わらせてはいけない」という防災士の激励、それに応えるように児童センター館長の継続的に取り組む決意で幕を閉じました。
PART2よりも多くのアンケートフィードバックをいただき、市役所職員が政策化する一助になったと感じています。

 

参加者の声

・参加させていただき、ありがとうございます。
・参考のマニュアルを浦添市に当てはまるローカルな防災マニュアルにして、役所、児童センター、避難所や自治会で共有し、それをテンプレートのように各所での防災マニュアルを作成できるような情報共有とご指導を願う。
・関係者の意見交換の場として、定期的な会にできたら良いですね。
・今回初めて参加させていただきました。ありがとうございます。災害時の連携の大切さを改めて考えさせられた貴重な時間でした。
・たいへん学びになりました。お声がけくださりありがとうございます。

参加人数

91人(1回目24人、2回目36人、3回目31人)

よかったところ

◼️運営側として
・防災と協議会の専門家と共に企画が練れた
・市役所(市長も担当課長も)が協力的だった
・声をかけた防災・福祉の関係機関の方々に、ほとんど参加いただいた。
・避難所の整備を進めるきっかけ、一助となれた。
・地域の防災・福祉の関係性が広がり、深まった。
・防災知識はもちろん地域と協働しての企画運営の学び・経験が得られた。
・防災以外にもいざというときの備えとしてさらなる取り組みが必要だと感じられた。
・児童センター主催で展開することができたので敷居が低く参加率を上げられて、産官学民フラットにみんなが主体性を持って取り組むことができ、活発な意見交換ができた。

◼️参加者のアンケートから

苦労したところ

・行政および協働機関との足並みをそろえたゴールやテーマの設定
・防災・福祉関係機関への呼びかけ、出席確認
・配布資料の作成
・事前準備のタイムスケジュール管理、役割分担
・当日の準備から片付けまでの段取りと役割分担
・当日の時間配分、進行
・議事録、報告書作成

寄付が活きた点

・いざという時のための備えについて学べる機会、情報が得られた点
・復興を早める手立てを学ぶことができた点
・防災士と協議会の専門家を外注できた点
・協議会をスムーズに充実したものとするための文具、消耗品が揃えられ、いざというときの備えになった点
・参加者にペットボトルの水が配れた
・告知、呼びかけ、報告など広報活動が行えた点
・地域の方々と実態のある連携が生まれた点
・つながりが広がり、深まった点

メディア取材

9月5日沖縄タイムス 災害時 避難所の課題は 地域と行政の連携探る 浦添
9月8日琉球新報 災害時対応、連携を協議 浦添・浦城っ子児童センター 課題共有し発表
10月23日沖縄タイムス 児童センターを避難所に 浦城っ子防災プロジェクト 機能や設備確認 課題も共有

協力

浦添市役所(防災危機管理課、福祉総務課、こども政策課)
(一社)防災プラットフォームおきなわ 防災士 稲垣暁氏
NPO法人まちなか研究所わくわく

主催・共催

主催:浦城っ子児童センター
共催:若草児童センター・内間児童センター

協賛

損害保険ジャパン株式会社