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つながる防災プロジェクト「炊き出し訓練」

沖縄県

安謝児童館

つながる防災プロジェクト第6回は第4回からのつながりです。福祉避難所として炊き出しを行うとき、要配慮者のために用意するメニューは?

開催日

2023年05月27日(土)

スケジュール

プロジェクトでは、日赤職員による被災地での避難所生活の様子や、アレルギー食品について管理栄養士から説明を受けた後、グループにわかれて炊き出し訓練を行いました。訓練では、ハイゼックス(炊飯袋)と無洗米を使用しレトルトカレー作りを行い試食会をしました。試食会後は振り返りを行い、アレルギーを持つ方、また、配慮を必要とする方にとってやさしいメニュー表示の仕方について話し合いました。
 
9:30 はじめのあいさつのあと、
被災地の避難所生活について日本赤十字社沖縄県支部職員から説明がありました。
続いて、アレルギー食品について沖縄アレルギーゆいまーるの会所属、管理栄養士の大田なつきさんが、アレルゲン28品目について解説。その後、参加者はアレルギーを持つ方に対してできるメニュー表記等について実践しました。

10:30 炊き出し

参加者はグループに分かれて訓練開始、カレー作りです。各グループ説明をうけながら無洗米1合を炊飯袋に入れ、水をそそぎ、ゴムでしっかりと止めます。

それから沸騰したなべにいれ、30分ほど待ちます。

 

ごはんができるまで、カレーの食品表示の書き出しを体験しました。施設でおこなっている備蓄食について老人ホーム栄養士から老人食、保育園職員から備蓄用ミルクについて説明がありました。館長からはヘルプマークについて説明がありました。

12:00 試食会(レトルトカレー)
さぁ、いよいよカレーの試食会です。みなさん、わくわくしながら炊飯袋を開けます。そのお味は。。。「思っていたより。おいしい!」
 
12:50 振り返り

試食会のあとは、グループに分かれて振り返りです。問は「アレルギーをもつ要配慮者の方に安心して食べてもらうためにできる工夫(メニュー)は?」 各グループ意見交換後、発表しました。

 

参加者の声

・アレルゲン28品目についてや、被災したときのアレルギーをもつ方の大変さを知りました。
・水、ガス、電気すべて止まるかもしれない。止まったらトイレは流れないから排泄物は溜まるし、夏に被災するとクーラーは使えず、冬は暖房も使えず...。協力してみんなで乗り切る必要性を改めて知らされました。
・身体的障害者以外に知能的、発達障害の方々への対応も考えてほしいなと自分の身内にもそのような方がいるので強く感じた。
・実際に、避難所ではどのように運営活動やルール決めを始めればよいのか。リーダーシップの取り方を知りたい。
・袋の裏にアレルゲンを含むものが記載されていても、要配慮者はあまり安心できないこと。もっと細かく書くべきだと知った。
・避難所では自分から炊き出しや物資運びなど行動を起こすことが大切だとわかった。また、避難袋などを準備しておくようにしたいです。
・今回のイベントで災害は自分にとって関係ないことと考えるのではなく、事前に避難袋を用意したり、実際に避難所で食べるときにアレルギーを持った子どもも安心して食べることができるように材料をわかりやすく表記するなど様々な工夫をすることが大切だとわかりました。今まで知らなかったことをたくさん学ぶことができました。とても貴重な機会になりました。
・ローリングストック法をすれば常に災害に備えられると知ったので、家族で取り組みたいです。
・保育所や老人ホームなどの職員さんは子供や老人に合わせた食材を備蓄していると知って驚きました。また、私は今学校で防災について学習しているので、授業でも今日のことをみんなと共有して生かしていきたいです。家族とも「備え」について話し合おうと思えるきっかけになりました。カレー美味しかったです!
・今回のイベントを通して、自分から積極的に近くの人と声をかけ合いながら協力することの大切さを改めて実感しました。沖縄県は交通手段が少ないため援助をうけることが大変だからこそ日々備えておくことが大切だと思った。

・ヘルプマークの役割を理解することができた。
・温かくアットホームな雰囲気で楽しくプロジェクトに参加することができた。限られた年代ではなく幅広く関わることがきでて嬉しい。自分たちに体験させてくれたり、グループや個人で考え、話し合い、まとめるというとても大切な作業をすることができて良かった。
・ことばの壁や、身体の壁など、いろいろ考えることがありました。
・防災学習はたくさんしたけど、その中でアレルギーを持つ方や、障害を持つ方、外国の方の対応を考えたことがなかったので、とても勉強になった。
・小学生、高校生、年配の方、子育て中の方が一つのグループになり、考えたり発表することで、様々な意見や考えにふれることが出来ていい体験になりました。
・今日はアレルギーの食事を中心に災害についてのことだったり被災時の食料について学びました。この沖縄では、やはり他府県と違い陸でつながっていないので、他で被災するよりも物資支援の経路が途絶えてしまうので、他の被災地よりも物資支援の経路が途絶えてしまうので発災するときの危険性について知らされました。
・アレルギーはほんの少し口にしただけでも、発症する人がいることを知った。あまり過信しないように、気をつけたいと思う。防災
の知識もけっこう増えたから、これからも「防災プロジェクト」に参加していきたい。
・こういうイベントは沢山の方に参加してもらって、いろいろ考えたり深めたりできたらいいなと思ったので、これからも開催してほしい。

参加人数

65名

よかったところ


アレルギーを持つ方だけでなく、配慮を必要とする方についてできる、様々な工夫の意見がでたこと。

苦労したところ

関係者間の日程調整

寄付が活きた点

炊き出しの材料を手配することができました。

メディア取材

・RBC(琉球放送)6月9日放送
・琉球新報社6月3日掲載
沖縄タイムス6月5日掲載

協力

安謝自治会
岡野自治会
那覇第一民生委員
那覇市
沖縄アレルギーゆいまーるの会
那覇市健康増進課
あじゃ保育園
日本赤十字社沖縄県支部
興南高校
那覇国際高校
浦添高校
沖縄自然環境ファンクラブ
日赤安謝特別養護老人ホーム

主催・共催

安謝児童館 安謝市営住宅自治会 日赤安謝福祉複合施設

協賛

損害保険ジャパン株式会社