体幹を鍛える運動あそび
宮崎県
霧島児童館
子どもたちの外遊びが減少する中、ある講演会にて看護大の名誉教授(東京出身)が、「宮崎の子ども達は車社会で歩かない。災害時に逃げ切れるか、心配されます。」と言われたのが印象に残りました。 当児童館では、2015年から外遊びの研究・実践に取り組んでいますが、今回は~免疫力アップ~「体幹を鍛える運動あそび」(理学療法士)の中で、科学的に「立った時の姿勢や机に座ったときの姿勢」のチェックや「体幹を使った運動あそび」を紹介してもらいました。
開催日
2023年03月04日(土)
スケジュール
講座は①乳幼児親子向け、②幼児~大人までに分けて行いました。
①
対象:乳幼児親子
内容:子どもの発育過程を知る
自分の身体を知る
講話を中心に「体の仕組みと発達」について、子どもと大人についてそれぞれ話していただききました。また、保護者の肩こりや腰痛についても触れてもらいました。
その後、実際に姿勢やバランスのチェックを保護者中心に行ってもらい、ストレッチの方法を教わりました。
②
対象:幼児~大人まで
内容:最近の子どもは安全のため、裸足にならないようですが、裸足で歩くことは大切です。小さい頃から足部を鍛えることが必要です。足部の異常は必ず全身に影響を及ぼします。また、体幹を鍛える運動に乳幼児はハイハイの姿勢、小学生はハイハイの姿勢から膝を伸ばして移動するなど、実践してもらいました。お尻を使って移動するのも体幹を鍛えるのにいいそうです。
ゴールデンエイジ、プレゴールデンエイジについても話してもらいました。そして、良い姿勢の確認、重心についてチェックしてもらいました。
※2023年3月4日(土)のほか、2022年10月14日(金)にも実施しました。
参加者の声
(小学生感想)
・ケンケンが楽しかったです。運動がすきでいろんなことをしてたのしかった。
・今日は色々なことを習って勉強になりました。たのしかったです。
・ぼくは運動神経がにぶいけど、よくする方法をみつけました。
・いろいろな体操を教えてくれてありがとうございます。習ったストレッチをこれからも続けたいと思います。
(保護者感想)
・体幹が大事と分かりました。体幹を鍛えるように日々意識します。
・自分の体がガチガチにかたくてあちこち(肩、腰)痛みがあったので、今回の講座とてもタメになる話で興味深かったです。教えてもらった正しい姿勢、意識したいと思います。子どもの運動も参考になりました。
・小学生になったらスポーツ系の習い事をさせたいと思っていましたが、先生が勧める開始時期(ゴールデンエイジ)など参考にしたいと思います。スクワットの仕方も見直したいです。
・自分の姿勢がよくないことは自覚していました。抱っこしたり、家事をしたり同じ姿勢でいることが多いので、左右交互に使って気を付けていきたいと思います。
・重心に気を付けて姿勢を改善していきたいと思います。肩こりなどメンテナンスをして自分の身体と向き合っていきたいと思います。子どもにはなるべくはだしで、足の感覚を大事にしてもらいたいと思いました。
参加人数
43人(こども21人・おとな22人)
よかったところ
・スクワットなど、ネットなどでいろいろな情報が発信されていて、逆に痛めたりする事例もある。今回、講師を呼んで、科学的に図解で解説してもらいながら実践してもらうことで、正しく学ぶことができた。
・現代の子どもの現状(体力低下)を痛感、災害時に逃げきれる体力をつけておくために、遊び、特に外遊びが大事なことを学んだ。
・子ども達も楽しく活動し、保護者にも大変喜んでもらえた。
協力
理学療法士 吉田明史さん(少年野球コーチ・特定非営利活動法人ジャパン・アスレチック・トレーナーズ協会認定アスレチックトレーナー)
主催・共催
霧島児童館
協賛
損害保険ジャパン株式会社