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中筋児童館 防災訓練 ~鴨島児童館さんとともに~

兵庫県

中筋児童館

もし、児童館開館中に宝塚で大災害が起こったら?児童館を開館し続けたいけど、職員が回らない!という設定で、防災訓練、瀬戸内海を越えて徳島県の鴨島児童館さんと合同の受援訓練を行いました。訓練を通して、BCP計画の検証につながる機会にもなりました。

開催日

2025年02月09日(日)

スケジュール

13:00 児童館の災害訓練 開始
設定① 平日15時。乳幼児親子と小学生が来館中に震度6の地震が起こった‼ トイレに行きたいけど、、、
設定② 発災から1週間後。児童館開館に向けての確認や準備。
設定③ 発災から10日後。徳島県の鴨島児童館さんが助けに来てくださることに、、、
15:00~16:00 振り返りと非常食の試食

今回は、児童館利用者をいれず、関係者のみで訓練を行いました。

   

参加者の声

・初動の動きは素早かったが、実際の状況はもっと厳しいものになるだろう
・自由来館の子どもの引き渡しは、普段保護者との繋がりが少ないと難しさがあると感じた
・災害時にどんな子どもが遊びにきているかわからないが、それに合わせた対応が必要だと感じた
・支援を提供する側は、情報の収集、状況の確認が必要だと思った
・大きな災害の場合、広域支援の必要性を痛感した
・スペースが広くなくても工夫次第で、身体を動かしたり、声をだす遊びができて良かった
 

<鴨島児童館からの感想>
・非常食をこどもが食べない可能性があると感じました。日頃から食べる練習をしておかないといけないと思いました。
・何もわからない状況で助けに行くとかえって邪魔になる気がしました。初期対応が非常に重要であると感じました。こどもたちの年齢や人数、そこに何があるか、どういった様子なのかなど必要な情報を伝えたり記入しておくと助けに行く方も対応が早く、自分が何をすればいいか考えることができるように思いました。
・あそびでこどもたちの心が少しでも明るくなったり、笑顔が戻ることがとても大切だと感じました。
 いろんなこどもがいると想定して、取り組むことが重要ですね。
 もし、ずっと泣いている子がいたら? あそびに入れなくてそっぽを向いている子がいたら? 
 精神的に不安定で、ゲームの勝ち負けで喧嘩になるかもしれない。
 大人のそばから離れない子。一人で何も喋らない子。
 さまざまな場面があるということを念頭に置いて、常日頃からのこどもたちとの対応から臨機応変さを身につけておかなければと思いました。
・県外との児童館との交流が非常に大事だと思いました。平時より繋がりを作り、お互いに助け合える環境を作っておかないといけない!とあらためて思いました。中筋児童館の先生方、とても優しい方ばかりで本当に有難い~! 防災意識が高いし、こどもたちのことをとてもよく考えていらっしゃると感じ、鴨島児童館も頑張らないと!ととても刺激を受けました。温かく迎えてくださって、本当にありがとうございました!!
・高齢者施設、保育園との複合型施設である中筋児童館の防災意識の高さに大変刺激を受けましたし、児童館単体で見ても、こども達に向き合って安全を図ろうとする意識と行動が素晴らしかったです。皆様に大変親切に訓練参加の機会を頂き、また広域連携の大切さを認識しました。
※鴨島児童館からは職員・連携NPOスタッフ・ボランティア(高校生・大学生)が参加しました。

参加人数

14人(うち中筋児童館職員6人)

よかったところ

・昨年10月に作成したBCPを職員以外の参加者に体験してもらうことで、今後に活かせる意見、感想をたくさんいただけたこと
・職員全員がBCPへの理解が深まったこと
・鴨島児童館さんの活動の様子を知ることができたことで、児童館の可能性が広がったこと
・鴨島児童館さんを支えているボランティアさんたちとの交流ができたこと
・防災面では、専門的な観点からからたくさんアドバイスをいただけたこと
・何もない、場所も狭い室内で、身体を動かす遊びの引き出しを増やせたこと
・参加してくださったみなさんとの関係性が深まったこと

苦労したところ

・法人の災害訓練の見学を取り入れたため、法人、中筋児童館、鴨島児童館さんと調整に時間がかかった。
・初めての広域受援訓練だったため、どんな準備がどのように必要か、どのようにすすめると良いかイメージがなかなかできず、事務局(日本NPOセンター)のみなさまのアドバイスが参考になった。
・職員はそれぞれ出勤曜日が違い、来館者がいる間は話し合いができないので、内容の共有が難しく苦労した。

助成金が活用できた点

・実際に非常用トイレの使い方を実演できたところ
・多種類の非常食を試食することで、今後の備えの参考にできたところ
 

協力

鴨島児童館
児童健全育成推進財団

主催・共催

中筋児童館

協賛

損害保険ジャパン株式会社