レポートを読む

みんなで楽しくまなぼうさい!

山口県

萩市立児童館

萩市東部豪雨災害から10年の節目の今年、「みんなで楽しくまなぼうさい!」を児童館まつり「わくわくキッズフェスタ」と同日開催しました。
企画に防災士や新たな企業、団体の協力も得て、このつながりを今後の防災・減災の発信に繋げていきたいと考えています。

開催日

2023年10月14日(土)

スケジュール

【プレイベント】防災ワークショップ事前研修会(10月11日)
当日スタッフとして参加する予定の学生・一般の方を対象に、「ホイッスル付きパラコードブレスレット」が作れるように防災士を招いて事前研修を実施しました。
試験週間と被ったため高校生が参加できなかったのですが、一般の方・大学生が参加して、防災士と話をしながら和やかに作り方を学びました。

【当日の様子】
「みんなで楽しくまなぼうさい!」は、児童館まつり「わくわくキッズフェスタ」と同時開催しました。
児童館・中央公園・萩わんぱーく(プレイパーク)・図書館・あそぼー舎(旧明倫小学校体育館をリニューアルした屋内運動場)と、広大なエリアをめいいっぱい活用して、当日関わったスタッフは200人、来場者は1,200人と、とても賑やかな一日になりました。

<各ブース紹介>
○メインステージ(児童館前の特設ステージ)
・10:00~10:20 オープニング
・10:20~10:30 だんすダンス!パフォーマンス
・11:30~11:45 防災クイズ
・13:30~13:50 ルル・ピメイコンサート(ビオラ、ギター)
・14:30~14:45 きららコンサート(子どもの歌とパフォーマンス)
・14:45~15:00 防災クイズ

○児童館エリア
1階
・子ども情報誌「あ.そ.ぼ.」イラスト展
・ハーブティー試飲
・健康チェック!
・マイナンバー推進ブース
・読み聞かせ
・ハンドマッサージ体験
・助産師が語る防災話(まちかどネウボラの助産師派遣助成を活用)

ハンドマッサージ

2階
・災害ワークショップ~ホイッスル付きパラコードブレスレット~
・非常持ち出し袋展示
・防災ジャパンダプロジェクト広報ブース
・萩商工高校作成「地域の人と協働した高齢者に心地よい避難所づくりにむけて」課題研究ゲーム(さかなつり、ストライクアウト)

災害ワークショップ
魚つりゲーム

(山口大学)
・3Dプリンターで遊ぼう
・eスポーツ体験、マリオカート大会
・体験型サッカーゲーム
・防災サバイバル・プログラミング・ハッカソン
・VRゲーム体験ブース、英語発音採点ゲーム「Let’s Speak English!」

防災サバイバル・プログラミング・ハッカソン

(特設展示)
・2013.7.28萩市東部集中豪雨災害パネル展(10月11日~10月29日)
萩市防災危機管理課が発災10年を期に制作したパネルをお借りし、展示しました。


・災害ボランティアセンター活動記録パネル展(10月11日~10月29日)
萩市社会福祉協議会が萩市東部集中豪雨災害を期に制作した、当時災害復興で活動したボランティアや企業の活動記録を展示しました。被災ゴミの扱いなども紹介しました。


・企画展「始めよう防災~しんさい ぼうさい~」(9月1日~10月31日)
隣接する萩図書館とコラボし、蔵書の中から災害・防災・減災に関する書籍を集めた企画展を、大人が利用する図書館本館と、児童館内の子ども図書館それぞれで実施しました。

○中央公園エリア
・煙中体験
防災危機管理課の紹介で消防本部よりお借りした煙中体験用テントに煙を発生させ、火災時の正しい行動について体験をしてもらいました。
1日でのべ500人弱が体験した人気のブースでした。


・楽しく外遊び(シャボン玉、ヨーヨーつり、さかなつり、わなげ、ボウリング、ボール遊び、ダンボール遊び)
・グラウンドゴルフ体験
・モルックで遊ぼう
・自転車おそ乗り競争
・災害時活動車両展示・乗車体験(パトカー、白バイ、消防車、自衛隊車両)
コロナ対策も緩和されて、乗車体験や衣装を着て写真撮影ができるようになり、年代を問わず人気のブースでした。
今年は初めて自衛隊関係者も参加し、来場者の数と反応に驚かれていました。

○萩わんぱーくエリア
・本部テント(総合案内、防災スタンプラリー、アンケート)
館内外の各ブースをめぐるスタンプラリーを実施しました。
全10か所のうち5ヶ所でスタンプを集めると、本部テントにて100均の防災グッズやプチ景品と交換できます。
650枚以上のスタンプラリー参加者のうち、約250人が景品と交換し、例年より多くの完走者がでました!

スタンプラリーカード

・ダンボールでパーソナルスペースを作ろう

・EVカー非常電源活用デモンストレーション
・備蓄食(アルファ米おにぎり)を食べてみよう
・災害時活動車両展示・乗車体験・実演(バックホウ)
・スラックライン
・フードコート

段ボール!
バックホウ体験

○萩図書館エリア
・わくわく手話おはなし会
手話で語る昔話
手話DEゲーム
・企画展「始めよう防災」(9月1日~10月31日)

手話で語る昔話

○あそぼー舎エリア
・助け合いコーナー(車いす、白杖、高齢者体験)
・防災・減災かるた大会

高齢者体験
防災・減災カルタ大会

★当日のフォトギャラリーはこちらから

★当日のレポート詳細はこちらから

参加者の声

・ダンボールでつくえを作るのがむつかしかった。
・けむりを吸わないように布やハンカチでおさえる大切さがわかった。
・けむりであんなに見えなくなるんだと思った。
・防災食が想像以上においしかったです。
・ひじょう食はかん単に食べられると分かった。
・おにぎりがパックの中で形が整えられて便利だと思った。
・ぼうさいバックに入れるべきものがわかった。
・持ち出し袋の大人一人分の量がとても重たかった。

参加人数

1,200人(うち、ボランティア182人・学生ボランティア18人)

よかったところ

・防災スタンプラリーを行うことで、来場者が一か所に集まらず密を避けられ、かついろいろなブースに分かれていろいろ体験してもらうことができました。
また、参画していただいた防災士からの提案やつながりで、写真パネルなどの貸し出しをしていただいて会場内に展示したり、企業の防災・減災プログラムを活用出来たりと、児童館の負担を抑えつつ、子どもたちに企画を提供することができました。
・スタッフの中には、防災イベントをすると聞いて応募した県外の方(島根県)もあり、防災・減災イベントに対しての潜在的なニーズを感じることができました。
・本市を襲った災害から10年、小学生にはその災害を知らない子どももいたと思いますが、当時の様子を写したパネルの前で当時の様子を子どもに聞かせていた家族の様子も見られ、家族での防災・減災に貢献できたと考えています。

苦労したところ

・学生ボランティアを募りましたが試験週間と重なり、事前研修・当日ともに参加が少なく、学生スタッフへの防災・減災研修が芳しくなかったため、事前に本イベントの主旨や目的などを十分に周知することができませんでした。
・児童館の職員自体が少なく、当日は各ブースで対処できないこまごまとした事態への対応に追われてしまいました。

寄付が活きた点

・助成をいただけたことで開催出来たブースもあったため大変助かりました。
・「つながる防災プロジェクト」の他団体の開催状況を見ることで、当児童館でもできそうな内容を実施することができました。

メディア取材

・はあぶビジョン(萩市・阿武町のケーブルテレビ)
はあぶビジョンのFacebook上で10月18日(水)から1週間繰り返して放送
・エフエムナナコ(FMラジオ)10月23日(月)14:00~15:00

協力

萩市
NPO法人萩みんなの図書館
萩地区少年相談員連絡協議会
萩市母親クラブ連絡協議会
萩市保健推進協議会
山口大学
あいおいニッセイ同和損害保険株式会社
明治安田生命保険相互会社
萩要約筆記マーブル
自衛隊山口地方協力本部

主催・共催

【主催】
NPO法人萩子どもセンター(萩市立児童館)
わくわくキッズフェスタ実行委員会

協賛

損害保険ジャパン株式会社