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もりもり食堂~防災パン作り~

新潟県

燕市児童研修館「こどもの森」

ビニール袋の中で材料を混ぜ、カセットコンロで焼いて作る「防災パン作り」をしました。パッククッキングにも挑戦。小さな子どもたちもお手伝いがんばりました。

開催日

2023年11月09日(木)

スケジュール

■「防災パン」
2018年の西日本豪雨の被災者からのメールをうけ吉永麻衣子さんが考案されたレシピです。限られた材料、用具で作ることができるように工夫されています。
吉永麻衣子さんWEB「日々のパン」

■当日の様子
食生活改善推進委員さんが用具を整えスタンバイ。

発酵に時間がかかるため、防災パンについての説明は後ほどとして、早速作り始めます。

 

災害時にきっちり計量できなくても大丈夫、水分はどんなものでもOKというレシピ。
袋の中で混ぜるというのも衛生的です。
子どもたちは自分の好きなジュースを選ぶことができて大喜び。

小さな子どもたちは袋をフリフリするのも、全身を使ってジャンプしながら。
大人たちはみんな笑顔で「災害の時でも、この様子見たら笑っちゃうよね」
「癒しだわ~」という声があがりました。

11月にしては珍しいくらいの良い天気でしたので、発酵はおひさまの光が差し込む窓際で。

 

発酵を待つ間に、パンにつけて食べるさつまいもペーストとコーンサラダを作ります。
さつまいもをつぶしたり、混ぜたりは小さな子どもたちの大好きな作業。
味見をする子が続出です!

もう一品。パッククッキングでスープも作りました。

発酵が進んだパン生地をいよいよ焼きます。
衛生面を考えると、袋からそのままアルミホイルに乗せて焼くのが良いのですが、今日は小さく丸めて焼く子もいました。

焼き立てのパンはやっぱりおいしい!
災害時に作れるかどうかは分からないけれど、温かい食べ物はホッとするよねという声が聞かれました。

 

参加者の声

・普段からパン作りをしていないと自宅にはない材料だけれど、避難生活が長期になったら、こういう温かいパンが作れるというを分かっているだけでもちょっと違うと思った。
・子どもたちが楽しそうに作っていて、こんな作り方があることを知れてよかった。
・きちんと計量していないし、発酵もこのくらいで大丈夫なのかと出来上がりが心配だったけれど、思ったよりおいしかったので驚いた。

参加人数

31人(こども13人、おとな18人)

よかったところ

・カセットコンロがあれば、パンだけでなくスープやおかずも作れることを知ってもらえました。備えとしての必要性を感じた方が多かったように思います。
・食生活改善推進委員さんが、にんじんを型抜きしたり、パン作りのカードを使ってきゅうりを切ったり、さつまいもをつぶしたり、という幼児でもできる調理作業をたくさん準備してくれていたので、発酵を待つ間も退屈せずに過ごすことができました。

苦労したところ

・カセットコンロの火加減が難しく、焦げてしまった人がいました。
・発酵がなかなか進まない人もいて、パンの焼き上がりが遅くなってしいました。

寄付が活きた点

・カセットボンベ、紙コップ等の用具をそろえることができました。

メディア取材

三條新聞 2023年11月4日(土)

協賛

損害保険ジャパン株式会社