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小中川児童館まつり

新潟県

小中川児童館

小中川児童館まつりのはじまりは、一人の子どもの「やりたい」を実現したことから始まりました。コロナ期間中、実施できない年もありましたが、今夏はつながる防災PJをきっかけに、再び地域と「食」を通じて新しい関係を築きました。県央地区伝統のまつり菓子「ポッポ焼き」も取り入れ、食物アレルギーのある児童へも配慮したことで、より多くの人が安心して楽しめるまつりとなりました。さらに、児童館を避難所に見立てた活動での経験を活かし、迷路の壁を衝立等を利用するのではなく、避難所で利用する段ボールを使って作る等、今までの活動で得たスキルを使いつつ、何よりも子ども自身が学年差のある仲間と協力して課題を達成する喜びを感じられるようにしました。

開催日

2023年08月22日(火)

スケジュール

<児童館まつりにむけた準備>
6月 まつりテーマ決定 「スマイル」とする。同時に参加する子どもたちにアンケートを取り、どんなブースを作るか等、決め、まつりを形作っていく。
※ブースは、もぐらたたき、ヨーヨー釣り、輪投げ、まとあて、迷路、アクセサリー作りとし、他にダンス班、お手伝い班を作る。

7月25日 夏休み開始 班分け・班長・副班長・お店の名前等決める。
7月26日~31日制作開始 看板等作り始める。
8月1日~8日 店番シフト決定・店作り・景品作りを行う。
8月9日・10日・17日 お客さん対応の練習。
8月18日 最終練習。
8月21日 全体リハーサル

〈8月 22日 児童クラブまつり当日〉

13時45分 会場準備
14時   まつり前半スタート
※こどもたちは前半、後半で店番とお客さんを交代する。ブースではもぐらたたき、ヨーヨー釣り、輪投げ、まとあて、迷路、アクセサリー作りをまわる。ダンス班は会場でチームごとにダンスを披露する他、全体ダンスのお手本役となる。

     

14時45分 休憩
14時55分 まつり後半スタート
15時40分 全員ダンス準備
15時50分 YDK(やれば できる 小中川)ダンス


16時   まつり終了。片付け
16時20分 解散

<8月26日 児童館まつり当日〉

13時半  避難経路の説明。まつり開始挨拶。回り方の説明
13時45分 前半スタート
Aグループ:もぐらたたき、まとあて、輪投げ
Bグループ:ヨーヨー釣り、迷路、アクセサリー作り
14時20分 後半スタート(A・Bグループ交代)
14時50分 次回予告、おやつ・景品配付
※店番は職員とボランティア、こどもボランティアが行う。

参加者の声

・ペットボトルの飲み口の輪っかからこんな可愛いペンダントが作れるなんてすごい! (保護者)
・ポッポ焼きっておまつりの屋台じゃなくても食べられるの? っていうか、これ、自分で作れるの?(こども)
・最後のご褒美でもらったアイスが最高においしかった。やりきった感じ。(こども)
・全部楽しかった。どこもみんなすごかった。(こども)
・もぐらたたきで人間もぐらになった子が、散々動き回って片付けも終えた後、とろけそうな笑顔でアイスを食べていた。(職員)
・この地域に住んでいながら、こんなにたくさんの小学生がここにいることを知らなかった。手伝いに来て良かった。(食推)
・すぐ帰るつもりだったが、子どもたちが準備したものがかわいくてバッグももらったし、一回りして帰ることにした。(食推)
・食推のおばあちゃんたちが○○の作ったアクセサリーを真剣に見て選んでくれたのが嬉しかった。(こども)
・新潟のまつりの味をこういう場で伝えられて嬉しい。家でも作ってもらえるとなお嬉しい。(食推)
・ポッポ焼きうめえ! 無限に食える!! おかわりないの?(こども)
・ポッポ焼き、家でも作りたい。作り方教えて!!(こども)

 

参加人数

152人(8/22:129人/8/28:23人)

よかったところ

・新潟県央地方のまつりで出店として出る伝統のポッポ焼きを、手作りして子どもたちに食べてもらうことができた。レシピ希望者も出て、非常に好評だった。
・それぞれの班に配慮が必要な児童が参加していた。障がいの特性を考慮し、可能な限りその子ができる形で参加する工夫が見られた。
・1年生から6年生までいる中で縦割り班となる中、上級生から下級生へ出店での接客や看板の作り方について伝える姿が見られた。
・子ども同士だけでなく、食推さんがお客として参加してくれたことで、店番の子どもたちのやる気が爆上がりした。また、食推さんからも子どもたちと触れ合えて楽しかったと言う感想があった。
・保護者ボランティア、地域ボランティア、学生ボランティア等の参加があった。
・段ボール迷路を作る時、避難所で役立つ衝立の作り方が役立っていた。
・地域の親子参加があったり、地域ボランティアの参加があった。

苦労したところ

・例年になく暑い中での準備となり、子どもたちのモチベーションを維持するのが難しかった。

寄付が活きた点

・出店の看板やそれぞれのブースへの参加の仕方等を作るのに、材料である上質紙、折り紙、色画用紙を自由に使えた。また、色鉛筆、のり等も各班に置くことができ、制作時間をずらすことなく、一斉に作業が進められた。

・燕市内で「つながる防災」について認知されるようになり、お問い合わせをもらった。コツコツ続けて来た事を認めてもらえたように思う。

協力

燕市児童研修館「こどもの森」
燕市食生活改善推進委員

主催・共催

燕市小中川児童館

協賛

損害保険ジャパン株式会社