レポートを読む

つながる防災 合同避難訓練

新潟県

燕市児童研修館「こどもの森」

燕市内11施設をオンラインで繋ぎ、同時刻に地震を想定した避難訓練を実施。終了後は食物アレルギー対応の配食訓練など、各施設に合わせた活動を実施しました。

開催日

2023年06月12日(月)

スケジュール

16:00 燕市危機管理監 十河浩さんのお話
児童館で地震が発生したときに、危険な場所は?安全な場所は?どんな行動をとればよい?ということを市内児童館の写真を使いながらお話していただきました。自分たちの施設が画面に映ったので、オンラインのお話でしたが、参加児童は具体的に避難のイメージができたようです。

  

16:15 「気象庁緊急地震速報受信時対応行動訓練用キット」の音声を活用し、地震を想定した避難訓練開始。

 

こどもの森では、お隣の交通公園利用者・スタッフも一緒に訓練の振り返りをしました。それぞれの施設でも子どもたちの安全を確認しました。

 

16:25 再びオンラインで各施設を繋ぎ、十河危機管理監にまとめのお話をしていただきました。

オンラインでは引き続き十河危機管理監への質問・相談を受け付けました。児童館職員だけでなく、重症心身障害の子どもたちが利用する施設からの相談にも答えてもらうことができました。

訓練終了後の活動です。
食物アレルギーに配慮した非常食の配食シミュレーションをしたり、試食してみたり、新聞紙スリッパを作ってみたり…それぞれの施設で工夫した活動を行っていました。

   

 

参加者の声

・オンラインでいろいろな施設がつながっていて、普段とは違う活動に興味津々で興奮気味の子どもたちでしたが、十河危機管理監の話はとても真剣に聞いていました。
・訓練終了後に、災害食を配布すると、避難所ではこんなふう食べものが配られて過ごさなければならないのかと想像している子どもたちがいました。
・避難訓練後、防災に関する本を読んだり、以前の活動を思い出して新聞紙スリッパを作ったりする子がいて、子どもたちなりに防災を意識していたようです。
・今回初めて児童館利用者を巻き込んだ訓練をしました。職員だけの時とは動きが全く違っていました。
・子どもたちは園で毎月訓練をしているので、大きな音がしても驚かずに「ダンゴムシのポーズ」を上手にしていましたが、主婦は避難訓練をすることがないので、子どもふたりを抱っこしてどう動いたらよいかわからずドキドキしました。
・災害食の配布でおやつをいただきましたが、7か月の子どもは食べられませんでした。避難所で配布されるものは赤ちゃんが食べられないかもしれないことに気付き、何か用意しておかなければならないと思いました。

 

参加人数

428人(こども334人・おとな94人)

よかったところ

・防災課の協力により、燕市総合防災訓練の一環として実施することができました。
・自施設だけの訓練でなく、市内一斉の訓練ということで緊張感をもって取り組むことができました。
・電話以外の手段で市内の児童館がつながることができることが分かり、災害時にお互いの施設の様子を伝えあったり、顔を見ながら話すことができる可能性があることが分かりました。
・児童館以外にも児童クラブ・なかまの会・重度障がい児の施設・公園の参加があり、予想以上に大きな訓練ができました。また、つながる防災プロジェクト参加の他児童館がオンライン参加してくれ嬉しかったです。

苦労したところ

・参加施設がどのくらいなのか確定までに時間がかかり、「合同避難訓練」と銘打った活動になるのか当日まで不安でした。

助成金が活用できた点

・オンラインに必要な用具をそれえることができたので、各施設を繋ぎ、普段できない取り組みを実施できました。
・食物アレルギーに配慮した非常食の配布訓練ができました。

メディア取材

2023年5月31日(水)三條新聞「燕市内の10施設一斉に」十河危機管理監とビデオ電話

協力

燕市防災課
小中川児童館

主催・共催

【主催】燕市児童研修館「こどもの森」
【参加施設】
 小中川児童館
 杉名児童館
 分水児童館
 東児童センター
 西燕児童館
 吉田児童センター
 つばめみなみ児童クラブ
 島上のなかまの会
 燕市子育て総合支援センター「すくすく」
 燕市交通公園
 ※ほか2施設(オンラインでオブザーブ参加)

協賛

損害保険ジャパン株式会社