レポートを読む

Babyぼうさい!どう備える?

福井県

朝日児童センター

避難リュックを担いで避難所(子育て支援センター)へ。乳幼児と一緒に避難所での生活などを疑似体験してみよう!

開催日

2025年06月19日(木)

スケジュール

避難リュックを担いで親子で来館。「いつものお出かけセットにお水が増えて…重たかった~」等、担いで歩いてみて実感した様子。

①何が入っているかな?

 

持ってきたリュックの中身をひろげてみよう。
まず、防災士の宮川さんとチェックリストを見ながら「あっ、これ入れてない」「コンタクトレンズの予備か~」
こどもの物が多くて自分のものが入ってないことに気付いた方も。
持ってきたものを点検した後、他の人の持ってきたものをみんなで見て回りながら「お水を入れると重たいねー」「いつもお出かけバックを持っているけど、それに自分の分を足すとなると大荷物。やってみないと分からないことだった。」「この携帯トイレいいね!」「離乳食も月齢で変わるから、ローリングストックしないと。」等、リュックに詰めた思いを話したり聞くことで、「とても参考になった」「もう一度中身を考えよう」との感想が多かったです。
防災士の安井さんからは「ハザードマップを見て自分のところの危険度を確認しておく。自衛隊などの救助が来るまでに3日。その間は、自分の身は自分で守る!ために備えましょう。」と教えていただきました。

②ホットタオルを作ってみよう!

 

「日常生活でも日々不安やストレスがあると思いますが、災害が起こると不安な気持ちになる上、避難所でも家でも避難生活はストレスがもっと大きくなります。そんな時、『ほ~っと』気持ちよく神経を休めてホットする一時を過ごせるように、ホットタオルを作ってみましょう!首の後ろや目にあてると気持ちいいですよ」
日本赤十字社福井県支部の斎藤さんからタオル2枚、ビニール袋、120㏄のお湯でできるホットタオルの作り方を教えていただき、早速挑戦!
「熱いのかなと思ったけどこのくらいの温かさは気持ちいい!」「20~30分位もあったかいなら、のんびり休める」こどもも大人も皆さん気持ち良さそう。赤ちゃんも大人も体を拭いたり、ビニール袋に入れたままお腹を温めたり、是非おうちでも作って活用しましょう。

③身近な物でつくっちゃおう!裏技紹介(実演)

引き続き、日本赤十字社福井県支部の斎藤さんからおむつや抱っこ紐など身近にあるものでつくる代用品づくりの裏技を紹介(実演)していただきました。『おむつ』が無くて困ったら、タオルと手持ち付のビニール袋で。抱っこ紐がなかったら薄手のバスタオルで。「なるほど」「本当に非常時はつかえるね」と、皆さん感心しきり。

④避難生活について
「避難所では大人もこどももストレスが溜まります。赤ちゃん返りになりやすい上の子には、親にしっかり大事にされていることを示してあげたり、赤ちゃんには分からないと思っても心は伝わるので、「大丈夫」と言ってあげて下さいね。災害時は感染症も拡がりやすくこどもは感染症にかかりやすい。しっかり手洗いしてください。体温調節が難しいので着替えもたくさん必要。家での避難のために日頃から片付けておきましょう。お母さんも疲れて母乳が出なくなることも。液体ミルク(常温で保存可能)や離乳食などを使い慣れておくことも大切です。お母さんはこどもの前ではどうしても元気でいてしまう。つらい時は誰かに話をしよう。みんなで助け合おう。そして、普段から子育て支援センターなど地域の人と知り合っておくこと。頼みやすく、手伝ってもらえる、つながっていることは実は大切です。こどものサインを見逃さないよう、周りのみんなで見守りましょう。」日本赤十字社福井県支部の斎藤さんから教えていただきました。

⑤水消火器による消火訓練

 
「消火器での消火訓練がしたい」との要望に応えて、最後に水消火器による消火訓練をしました。

参加者の声

「子育て支援センターでの防災訓練は、こどもが驚いて泣くこともなく、私(保護者)も落ち着いて学べて良かった。」
「他の人の避難リュックの中身を見ることで発見があった。ホットタオルは簡単で気持ちがよかった。家でも作りたい。」
「避難リュックを持ってこどもと一緒に避難所へ避難するのは実際大変だと改めて感じた。避難所でなく家庭で避難生活を送ることを想定すると、もっとローリングストックが必要だと思った。できれば、持って避難ではなく、避難所にストックしてあると助かると思う」
「こどものケアだけでなく、自分のケアも大切だと感じた。そして、周りの皆さんにも助けてもらえるように地域につながりをもつことも必要だと感じた。」

参加人数

28人

よかったところ

・ゆったりとした時間配分で、親子さんのペースで行うことができました。
・講師の日本赤十字社の方、防災士さんのお力をお借りしてより専門的な話もあり、とても有意義でした。
皆さん本当にありがとうございました。

助成金が活用できた点

暑い日だったので、熱中症予防にお茶や塩タブレットなどを用意できました。

協力

越前町社会福祉協議会
越前町防災士会
日本赤十字社 福井県支部
日赤奉仕団 朝日支部

主催・共催

朝日児童センター

協賛

損害保険ジャパン株式会社