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第6回 地域防災避難訓練 ~子ども達のつくった炊き出しを食べよう!能登の被災支援とその後の生活講話~

沖縄県

森の子児童センター

子どもたちがつくる、200名の炊き出しの豚汁!前日に防災キャンプ体験をした防災キッズ・学童の子ども達30名で、力をあわせて200名分の炊き出しの豚汁作りに挑戦し、地域の方たちに提供しまし。避難訓練後は能登の震災支援を続けておられる社会福祉法人佛子園の村岡さんに「能登の被災支援とその後の生活」について講話していただきました。

開催日

2025年02月15日(土)

スケジュール

13時、市役所の防災サイレンを合図に、避難訓練が始まりました。
今回の避難場所は、森の子児童センターです。

地域の人が避難をしてきた際に、炊き出しのあたたかい豚汁が子どもたちからふるまわれました。
豚汁は、避難訓練にあわせて、2月14日~15日にかけて防災キャンプを実施した子ども達30名による炊き出し体験によるものでした。
自分たちで考えて行動しながら200名分の豚汁を作りました。
道具を近隣子ども園や学童から貸し出し、児童センターと学童の職員が見守りながら、いろいろな形をした野菜を大きな沖縄のなべ「シンメーナービー」でぐつぐつ煮込んだ、おいしい豚汁でした。

次に、能登の震災支援を長く実施している社会福祉法人佛子園の村岡氏に「能登の震災支援とその後の生活」についてお話いただきました。
災害関連死についても触れ、被災直後よりも実はその後の生活を支えていくことが大切だと教えていただきました。

その後は日本公衆電話会の皆さんに防災伝言ダイヤルについてクイズも交えた実演をしていただいたり、児童センター裏手にある防災備蓄倉庫について、浦添市の防災危機管理室の方から案内していただいたりと、大人も子どももたくさんの学びを得ることができました。
最後に備蓄米を配布して解散となりました。

<当日の流れ>
・13:00 避難訓練のサイレンを合図に避難場所に集合
・13:30 防災講話「能登の震災支援とその後の生活」社会福祉法人佛子園 村岡氏
・14:10 171防災伝言ダイヤルの実演
・14:30 防災備蓄倉庫見学ツアー
・15:00 備蓄米提供・解散

参加者の声

・災害ダイヤルを体験して少し難しかったけど楽しかった。
・子ども達が作ってくれた豚汁があたたかくておいしかった
・食事をみんなで協力してつくれて良かった
・災害時にはみんなで協力することが大事だと感じた。
・能登支援の講話では、「自分でできること、人にしてもらうこと」どちらが嬉しいか講師が質問し、被災したあとの時間によってどちらがいいか変わってくる」というお話が印象的だった。
・講師のお話でフェーズフリーという言葉を初めて知った。普段使っている道具を災害時にも活かす考え方が学びになった。 

参加人数

100人(こども60人・大人40人)

よかったところ

今回は防災キャンプをした子ども達が本格的な炊き出しづくりに挑戦し、200名分の豚汁をふるまうことができました。子ども達が作った、ということもあり地域の方も「どうやって作ったの?」など話をしたり交流が生まれていました。
また、昨年1月の能登半島地震の被災地支援を継続しておられる社会福祉法人佛子園の村岡さんの講話からは現場の臨場感が伝わってきました。震災では直後の支援やサポートだけでなく、ずっと続けて行くサポートが大事だということ、サポートされているばかりではなく、被災した本人が自分自身で何かをすること・やってみることを支援していくほうが元気がでるということなどを学ぶことができたことが良かったです。
日本公衆電話会、地域の皆さんと実行委員を重ねていく中で、防災訓練の形を一緒に作って行ったこと、さらに今年は「各施設が持っている防災設備や備品もまとめて知っておいたほうがいいのではないか?」という声をうけて、それぞれの施設の備品リストをまとめ、共有できたことも良かったです。

★森の子児童センターと地域による防災訓練は、10年前の地域散策から始まりました。防災を考える児童館活動の取り組みが、学校を含め勢理客地域全体の防災避難訓練に発展し、継続していることが評価され、「第29回防災まちづくり大賞」で日本防火・防災協会長賞を受賞しました!
沖縄タイムス(2025.2.27)地域連携の防災訓練評価 まちづくりうらそえ 全国上位表彰

苦労したところ

講師・学童・地域のみなさんの避難訓練の日程調整を行うことが難しかったです。すべての関係機関の方が参加できる日取りが取れず、講師の日程を優先しました。

助成金が活用できた点

能登半島地震の被災地支援を継続しておられる村岡さんをお呼びし、貴重なお話をお聞きすることができた点がありがたかったです。お話が終わったあとには子ども達からも大人からもたくさんの質問があり、今回の講話でみなさん感じるところがあったのだろうと嬉しく思いました。

協力

浦添市防災危機管理室
日本公衆電話会

主催・共催

一般社団法人まちづくりうらそえ

地域防災訓練実行委員(森の子児童センター・一般社団法人学童保育ネットワークいろは・一般社団法人なな星てんとう・神森小学校勢理客自治会・神森中校区CSW・包括支援センターてぃだ・勢理客商工会・近隣保育園子ども園)

協賛

損害保険ジャパン株式会社