レポートを読む

地域と繋がる☆防災講座
地域と繋がる☆防災キャンプ

神奈川県

藤崎こども文化センター

【地域と繋がる】をテーマに、市役所の防災課や区役所の栄養士、川崎市消防防災指導公社の方と連携した、地域のみなさんと行う防災講座と、小学生対象にした、お泊りの防災キャンプを実施しました。

開催日

2023年11月03日(金)

スケジュール

■防災講座『自分を守る みんなを守る』

・「ダンゴムシのポーズ」参加幼児とその保護者も一緒に行いました。

 

・防災食アルファ化米の作り方 保護者の方からも質問がありました。できあがったら試食も!

  

・乳幼児向け講座
紙コップ授乳法や、乳幼児向けの防災バックの作り方、防災での離乳食作りを行いました。

・消防指導公社 起震車体験
震度5強、震度6強、震度7を20秒ずつ体験しました。
東日本大震災の時に、川崎区では震度5強が2分ほど続きました。体験は20秒と分かっていますが、いつまで続くか分からないまま揺れていたら・・・。

・段ボールトイレ(座ってみました)

・いろいろなコーナーで、防災についての知識や体験を得ました。

防災○×クイズ
賞味期限クイズ
防災バッグ
読み聞かせ

■知っていますか?防災のこと ~地域でつながる防災キャンプ~
小学生を対象に、児童館で1泊2日の防災キャンプを実施しました。

・防災テントのつくりかたをベースにした、ひみつきちづくり。子どもたちのアイデア満載でした!!

いろいろな作り方のレクチャー
片屋根型のひみつきち
平屋根型のひみつきち
片屋根型アレンジ
テントの内側
テントの内側(テレビがついています!)

・防災クッキング【夜】(ポリ袋調理でナポリタン、カボチャサラダをつくりました)
新聞紙で食器を作り、調理で使うツナ缶で、ツナ缶ライトも作りました。

   

・防災クッキング【朝】(U字溝でカートンドッグをつくりりました)
牛乳パックにホットドッグを入れて着火すると良い焦げ目がつき、おいしくいただきました。

2日間頑張りました!!

参加者の声

(こどもの感想)
・バス(車)の体験が楽しかったです。毛布のたんかをやってみたかった。(小1女児)
・地震のことが学べてよかったです。(小1女児)
・バス(車)で乗ったらいっぱい揺れました。次来たら毛布のに乗りたいです。(小1女児)
・地震がそんなに危なかったんだと教えてくれてありがとうございました。(小2男児)
・とても楽しかったです。震度7とかも体験してみたくなりました。毛布のたんかやりたくなりました。(小2男児)
・泊まってみんなと一緒に寝たいです。(小2男児)
・地震がちょっと怖かったけど楽しかったです。あと毛布でくるんでやってみたかったです。(小2男児)
・初めて震度7の地震を観測して怖かったです。(小2女児)
・友だちが泣いてたから、私もきたら泣くのかなって思いました。(小2女児)
・震度7と6と5の揺れが怖かったけど、みんなと楽しめてよかったです。(小2女児)
・色々たいけんしたなかで、起震車が一番楽しかったです。(小3男児)
・弱いかと思ってたのに強くて驚いた。(小3男児)
・ごはんや避難訓練がすごく楽しかったです。揺れるやつも楽しかったです。(小3男児)
・地震ってこんなに揺れて怖いと思いました。ごはんとスープがとてもおいしかったです。毛布のやつもやってみたかったです。(小3女児
・体験や携帯トイレが丈夫で、すごい地震は、こんなことが体験をさせてくれてありがとうございました。(小3女児)
・地震は大変だと思っていたけど実際に体験してみたら、改めておそろしい存在だなと思いました。それに遠くからいろんな人が来てくれて嬉しかったです。体験できてよかったなと思いました。(小3女児)
・防災賞味期限クイズやテレビにうつっているクイズも楽しかったです。特に地震体験が楽しかったです。(小3女児)
・震度7が実際来ても大丈夫なように非常食やお水を用意しておきたいです。(小3女児)
・地震ってけっこう揺れるんだなと思いました。あとスープとわかめごはんおいしかったです。楽しかった。(小3女児)
・地震を体験して、こんなに危なかったんだなて思いました。教えてくれてありがとうございました。(小4女児)
・ごはんがおいしかった。炊飯器でやることが普通だと思っていたけど、お湯でもごはんが作れることが分かった。強い地震とか体験したことがないから、どれくらいなのか分かってよかったです。(小4女児)
・知らないことや分からないことが知れたり、地震の車に乗る時はこわかったけど、乗ってみてこんなに揺れるんだなと思いました!!(小4女児)
・地震の怖さや、避難の場所を知れた。ありがとうございました。(小6女児)

(おとなの感想)
・楽しかった。ご飯がおいしかった。起震車が面白かった。(成人)
・非常食がおいしいのでびっくりした。起震車の体験ができてよかった(他のイベントはいつも長く並ばないといけないので)。(成人)
・壁に貼ってあったクイズがけっこう難しかった。(成人)
・起震車を体験することができたのが良かったです。(成人)
・非常用の食事など自宅に置いておかないと不安になりました。お高めなのが少しひっかかるところですが命には代えられないかと思いました。(成人)
・とても勉強になりました。災害の備えをもう一度見直してみようと思います。地震体験こわかったです。(成人)

参加人数

72人(防災講座 51人/防災キャンプ 21人)

よかったところ

今までの取組は小学生を対象にしたものが多かったが、今回のテーマである【地域と繋がる】というところから、地域の方にも対象を広げ実施することで、自分の住んでいる町にいる学校や年齢を超えた様々な方と顔が繋がったこと、地域に根差した防災についての情報を市役所や区役所と共に発信できたことが大きな成果だったと感じます。

苦労したところ

地域の様々な方に参加していただきたく、地域で運営されている不登校児支援団体や児童発達支援事業所の方にも参加の声掛けをしていたが、日程が祝日であったことから、家族でお出かけをする家庭が多く、団体や事業所自体の利用者が当日0人となってしまったとの事で、参加がかないませんでした。市役所関係の方は、祝日は本来お休みの中、日程調整していただき開催が可能となりました。乳幼児親子にとっては家族で参加でき、良いという意見もいただきましたが、他の方にとっては参加しづらい日程となり、設定が難しいと感じました。

助成金が活用できた点

助成金で炊き出しの際使用できるU字溝と、防災食(普段こども文化センターの防災備蓄品として置いてあるスープ)を購入させていただきました。防災講座では、川崎市役所の備蓄品であるアルファ米を提供していただき、わかめご飯と防災スープで実際に被災した際の防災食を試食しました。参加者からは「防災食とは思えない」「普通においしくてびっくりした」などの声が上がり、実体験の大切さと感じました。災害時、食事は栄養補給だけでなくストレスを和らげる大切な役割もある。この体験を経て、家での備蓄について考える良い機会となったようでした。防災キャンプでは、牛乳パックを使ったカートンドックをU事溝を使用し調理しました。被災した状況でも、なるべくおいしいものを食べられる術を知っていたら心の癒しになる・・・温かい食事は心も温める・・・避難所体験を終えて、保護者と離れ寝泊まりした少し心細い中の朝食に、暖かいホットドックとスープを子どもたちはおいしそうに食べていました。

協力

川崎市役所防災課
川崎区地域見守り課(栄養士)
川崎市消防防災指導公社

主催・共催

藤崎こども文化センター(公益社団法人かわさき市民活動センター)

協賛

損害保険ジャパン株式会社