レポートを読む

「小中川探検隊~こなじど・みっけ!!~」

新潟県

小中川児童館

子どもたちが児童館の中や外、周辺を探検しました。地図や写真を頼りにして防災に関係した物や場所を探したり、地域を守り、子どもを見守る人のインタビューをしたりしました。防災関係の物や場所、頼れる人が身近にある(いる)ことを知ると共に、そういった知識が備えに繋がることも知る一日になりました。

開催日

2023年03月11日(土)

スケジュール

〈2月から前日までの準備〉                                                                         ●探検準備(下見含む)①
・地域探検の下見。必要なものの写真を撮り、「みっけ!!」ゲーム用のシート、地図を作成。
・名札、あいさつカード、探検ふりかえりブックを作成。
・救急セット、おやつ、お土産等の準備。                                                               ●地域への協力依頼
・地域の消防署を経由し、消防団へ当日の協力を依頼。事前に消防団の建物を見せてもらい、消防車を撮影。


・公民館、消防団、こども110番の家、地域の障害者福祉施設へのインタビュー依頼。アンケートを渡し、いざという時に備えている物や事を記入してもらいました。
・地域の避難所について、避難所看板の撮影の許可をもらい、撮影(公民館2館、小学校、中学校、保育園、体育施設、他の児童館)

●探検準備(下見含む)②
・当日掲示する避難所看板の地図、防災関係の物や場所の説明を作成。

・当日子どもに付く職員とも下見、地域の方と顔合わせ。

 

〈13:00〉                                                                             ●会場準備~受付
●協力者との打ち合わせ。                                                                ●受付

〈14:00〉                                                                      ●挨拶、消防団員紹介


●探検について説明
・導入:開催日の3月11日、11年前の東日本大震災の話から災害、防災について話しました。ピクトサインのピクトさんを登場させ、マークについても説明。いざという時のため、備えることが大事として「いざという時に知っていると役立つ、身近にある物や場所、人がどこにあるか(いるか)、地域を探検しながら、探そう!」
・探検や「みっけ!!」のゲームのやり方、インタビューのやり方を説明。インタビューの見本として、司会者が児童館職員に聞く形をとりながら、児童館の備えについて知ることができるようにしました。

●探検準備

・3班に分かれ、隊長、地図係、インタビュー係等の役割を決める。準備ができた班より出発。
(低学年に合わせ、説明を分かりやすく行うようにしました)

 

〈14:20〉                                                                              ●探検開始
各班別の場所からスタートし、全てのポイントを回る。
子どもが楽しめるように、地図や写真を頼りに見つけるゲーム形式で行いました。物や場所、地域を守る、子どもを見守る人を見つけたり、その人にあいさつカードを渡したり、インタビューしたりすると、課題ができたということでシールがもらえます。


◇ポイント1:児童館
①職員に挨拶をする。

②「じどうかん・みっけ!!」を行う。(消火器、火災報知器、非常口、非常口マークAED、ラジオ〈緊急告知用〉)
③2階の非常口から出て、非常階段を下りる。

 
◇ポイント2:公民館
①職員に挨拶をする。あいさつカードを渡す。

②「こうみんかん・みっけ!!」を行う。(消火器、火災報知器、非常口、非常口マーク〈避難口誘導灯・通路誘導灯〉、AED、避難経路図)
③2階の非常口の扉を開け、非常階段を確認する。
④職員にインタビューをする。避難所用具BOXを見せてもらう。

  

◇ポイント3:児童館周辺
①「あるいて・みっけ!!」を行う。(避難所の看板、避難場所の看板、消火栓の標識、AEDのマーク、非常階段、消防団の建物、防災行政無線・屋外スピーカー                          ◇ポイント4・5:こども110番の家、地域の障碍者福祉施設
①挨拶をする。あいさつカードを渡す。
②インタビューをする。いざという時のために、備えているもの、ことを聞く。

                                                                       ◇ポイント6:消防団
① あいさつをする。あいさつカードを渡す。
② インタビューをする。消防団について、消防団の建物について聞く。
③ 建物や中にある消防車を見せてもらう

 

〈14:55〉                                                                                                                      ●児童館到着                                                                                                                               ●振り返り、まとめ(※班ごとに)
・「探検ふりかえりブック」(探検地図、防災関係の物や場所の説明が入った冊子)を見ながら、振り返り。地域の避難所と、その看板写真がが入っている地図を紹介。


☆いつも遊んでいる児童館周辺にはいざという時のための物や場所があり、頼れる人もいることが分かった。
☆看板や、標識、マーク等には、多くの人、様々な人が分かりやすい工夫(形、色、言葉等)がしてあることが分かった。
☆上の2つのことが分かると自分が安心なだけでなく、他の人に教えたり、困っている人を助けたりもできる。また、備えることにもつながる。

・「探検ふりかえりブック」に探検+ミッションクリアのシールを貼る。
・おやつ、お土産配布、次回予告を行い、終了

<後日>

・協力者へお礼状を送る。
・探検地図や防災関係の物や場所の説明、避難所と看板の地図、防災インタビューを掲示。

参加者の声

〈子どもたち〉
・写真のものを見つけるのが楽しかった。
・インタビューは緊張した。
・インタビューをして、分かりやすく教えてくれた。
・非常階段を下りるのがこわかった。
・消防車、消防団の人がかっこよかった。

〈公民館職員・消防団員・地域福祉施設・こども110番の家〉
・施設の防災関係のものを見直す機会になった。少し前に、消防の監査があり、指摘された部分を改善してから、この企画に臨めたのが良かった。
・子どもたちが元気がよく、礼儀正しかった。
・消防団や消防車や道具等の説明の時、興味を持って聞いてくれていた。その様子で、自分達もよい時間を過ごせた。また、機会があれば、声をかけてもらいたい。

〈職員〉
・普段、何気なく過ごしいている地域の防災関係のものを知ることができ、子どもと共に職員も学ぶ機会になった。
・歩きながら、周りと協力しながら防災について学べる楽しい企画だと思った。
・地域の人、消防団の人と交流したり、話が聞いたりできたのは子どもたちにはよい経験になったと思う。
・事前の下見があったので動きやすい面はあったが、全体の時間が短く、前半に時間がかかってしまうポイントがあり、その分後半が駆け足になったところがあった。
・児童館職員として、インタビューを受ける役だった。事前準備で、内容把握を十分できていると、さらに楽しく説明できたように思う。
・1時間のプログラムだと、短く感じた。時間がもう少しあるとよい。
・児童は、見つけるゲームを楽しんでいたが、夢中になると急に走り出したり、道で横に広がったりしてしまい、外での安全管理が難しいと感じた。安全管理できる職員の人数は確保したい。
・地域を巻き込んだ児童館だからできる企画だと思った。

参加人数

25人

よかったところ

・告知の段階で防災がテーマとなっていることを詳しくは出していなかったが、参加者は探検と見つけるゲームを通して、楽しみながら地域の防災について知ることができたこと。
・さまざまなタイプの方(公共施設(公民館・児童館)、障碍者福祉施設(NPO結)、こども110番の家、消防団)にインタビューを行うことができたこと。それぞれ答えにも違いがあり、それを知ることができてよかったです。
・コロナ禍で、地域の人との交流があまりできないでいたが、今回、直接顔を合わせる機会ができたこと。短い時間ではありましたが、交流ができて良かったです。地域の方に児童館の活動を知ってもらう機会にもなりました。
・探検ふりかえりブックを持ち帰ってもらったり、児童館内に地図等を後日掲示したりしたことで、家族や友だちと振り返りができるようにしたこと。

苦労したところ

・下見をして、問題を作り、各職員とも下見をしてやり方を伝えるための十分な時間がなく、難しかったこと。
・避難所看板の撮影許可を取り、撮影するやり取りが、上手くできたところとできないところがあったこと。
・当日、隣のグラウンドで工事を行っていたため、作業音により、消防団員の話が一部聞き取れなかったり、音に敏感な児童が辛そうだったこと。

協力

燕消防署
燕消防団
小中川公民館
NPO結(ひまわりの家)
こども110番の家

主催・共催

燕市小中川児童館

協賛

損害保険ジャパン株式会社